top of page
検索
  • 執筆者の写真宇宙船地球号の技術士

SDSに表れる製品の本質とは

更新日:2022年7月29日



SDSとは、安全データシート(Safety Data Sheet)といい、事業者が化学物質及び化学物質を含んだ製品を他の事業者に譲渡・提供する際に交付する化学物質の危険有害性情報を記載した文書のことです。


現在は、経産省が定めるJIS Z7253:2019という書式に合わせたSDSを用意する必要があるとされています。


要は、製品に含まれる化学物質の取扱い上にどんな危険があるかをわかりやすく示すための公の決まり事で、事故などの発生を事前に防止する目的で、製品ごとに用意することが望ましいとされています。


この情報については虚偽の記載は許されず、違反などがあった場合には刑罰の対象となるので、製品の素性を判断するための非常に重要な情報源となります。

SDSが公開されていない製品については、効果などがいかに魅力的に記載されていてもそもそもの信頼性が低いことになるため、採用・導入を検討する場合には注意が必要です。

SDSは誰もが確認でき、誰からも同様の評価ができる情報として適切に公開される必要があります。


特に原料の構成や作用のメカニズムが明確に示されていない場合(作業や施工場所の写真しか見せない場合)や、意図的に抜粋などの選択切り取り式で公開されているような場合は、安全性や環境影響などについて全容がわからず、正しく把握することができない場合があります。


ウェブテックアールは、天然100%の原料で構成されているため、化管法やPRTR法の対象外の製品ですが、汚れ落としに作用する物質群の中には化学式で表すことができるものも含まれるため、便宜上SDSを用意し、公開しています。

また、皮膚刺激性について経皮毒性試験時に、ほんの僅かな反応があったこと(P.I.I.値=0.9[OECD2015])についても正確に記載していることから情報の信頼度が高くなっています。


SDSの必要の折には、ご連絡いただくか、会員サイトからダウンロードください。

ウェブテックアールの最新SDS(JIS Z7253:2019)を公開しています。


※エンドクリン作用

合成界面活性剤の全部または一部には生分解性の低いものが含まれています。

生分解性98%などと謳っている製品においても残りの2%は非常に分解されにくく、環境中に長く残存することがあります。

使う人や用途が多い製品であれば、生分解されない2%の成分でも無視できない膨大な残存量となります。

さらに分解過程においては性ホルモンによく似た物質を生成し、これらの物質に汚染された環境で暮らす水生生物や汚染水を飲用・接触した人間などに内分泌作用の攪乱、生殖機能障害などの症状を現すことがあります。

閲覧数:35回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page